【自己破産の解決事例】ケース3
ギャンブルや浪費による借金が膨らんで…

Hさんは、パチスロと競馬、風俗などが原因で、複数のカード会社(クレジットカード会社・消費者金融・銀行)からの借金が700万円程度まで膨れ上がっていました。アルバイト勤務だったHさんには、毎月の返済が非常に苦しかったため、キャッシングを繰り返しなんとかやりくりをしていたのですが、どのカードも上限金額が見えてきたため怖くなって自己破産の検討をはじめたそうです。

当事務所に相談に来られたとき、Hさんは「ギャンブルや風俗が原因の借金ですが、本当に自己破産できますか？」とかなり不安なご様子でした。自己破産には、「免責不許可事由」と呼ばれる、借金が免責(チャラにすること)されない借金の理由が規定されているため、ギャンブルや浪費が原因の借金は、原則としてこれに該当します。しかし、裁判官との面接で誠実な態度が認められれば、免責が認められるケースが多いことをHさんにお伝えしたところ、「ぜひお願いします。」と依頼いただくことになりました。

Hさんは、5社からの借金が約700万円ありました。また、Hさんには、主だった財産がなく、保険などにも入っていませんでした。そこで、同時廃止で手続きをした結果、

• 借金額：700万円→0
• 毎月の返済額：25万5,000円→0
• 将来的に発生する利息：211万40万4,000円→0

と、免責を認めてもらうことに成功しました。

「借金がどんどん大きくなっていくので、夢でうなされることが多かった」というHさん。まさかの借金ゼロ状態になったことによって、悪夢を見ることもなくなったそうです。現在、新たな生活をはじめるため就職活動中のHさんは、「二度目はないので、心を入れ替えて頑張ります」とおっしゃっていました。今回のHさんのように、ギャンブルや浪費によってできた借金の自己破産でも免責が認められることが多いのですが、さすがに二度目となると相当厳しくなるということについては、心に留めておくべきでしょう。

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