【自己破産の解決事例】ケース8
定年後の喫茶店経営がうまくいかず…

Oさんは、定年後、長年の夢だった喫茶店経営をはじめました。しかし、Oさんには店舗経営の経験がなかったこともあり、2年ほど経営を続けたところで、残念ながら閉店に追いやられてしまいました。そして、残ったのは1,400万円もの借金。退職金は、すでに開業資金に充ててしまっており、無職のOさんに借金を返済できる見込みなどまったくありませんでした。そこで、途方に暮れたOさんは、当事務所に相談にいらっしゃいました。

奥様に先立たれたというOさんは、息子さん夫婦と二世帯住宅で暮らしていたため、「息子たちに迷惑をかけることは絶対にしたくない」とおっしゃっていました。自己破産によるデメリットの影響は、申し立てをしたOさん以外には及ばないため、そちらは問題ありませんでした。しかし、問題は「二世帯住宅の名義」で、こちらがOさん名義だった場合には、没収対象になってしまいます。ですが、幸い今回は息子さん名義だったこともあり、自己破産の手続きに踏み切ることができたのです。

Oさんは、すでに定年されていたということもあり、無職でした。そのため、

・返済能力がない

・資産もない

ということで、同時廃止で手続きを進めました。その結果、

・借金額：約1,400万円    →0

・毎月の返済額：約51万6,000円  →0

・将来的に発生する利息：約422万円 →0

・完済までの期間：36ヶ月   →0

となり、無事免責(借金がゼロになること)を認めてもらうことに成功しました。

「息子たちに迷惑をかけることなく借金問題が片付いて本当に感謝しています！」というOさんは、ようやく落ち着いた時間を取り戻せたそうです。Oさんのように、定年後思い切って起業される人は意外に多いのですが、失敗して借金を抱える人も同じように多くなっています。しかし、債務整理することによって、穏やかな第二の人生を取り戻すことができますので、一人で悩まず、すぐに弁護士や司法書士といった専門家に相談するようにしましょう。

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