【個人再生の解決事例】ケース2
自己破産だけは避けたくて…

数年前からお父様の介護をはじめたTさんは、2人の子どもの教育費などが度々発生したこともあり、生活費捻出のため借金を繰り返すようになったそうです。しかし、すぐに毎月の収入だけでは支払えないような金額まで借金が膨れあがってしまったため、返済日が近づく度に借金をするようになってしまいました。

当事務所に相談に来た際、「自己破産だけは、絶対に避けたいです！」と言っていたTさんは、幸いなことに毎月の収入がそれほど低くなかったため、借金額を大幅に減額できる個人再生で手続きをする方向で話し合いがスタートしました。ただし、個人再生では、Tさん名義の住宅ローンを完済した自宅があった場合、没収される可能性があったため、念のためTさんに尋ねたところ、「今の住まいは父親の持ち家です」ということで、無事懸念もクリアされ個人再生の申し立てをすることができました。

Tさんには、5社から合計で1,300万円程度の借金があり、毎月50万円近い返済をしなくてはならないという、まさに破滅的な状況でした。

・アコム（約236万円・月々8万6,000円の返済）

・プロミス (約189万円・月々6万9,000円の返済）

・三井住友銀行（約313万円・月々11万4,000円の返済）

・楽天カード （約196万円・月々7万1,000円の返済）

・みずほ銀行（約372万円・月々13万5,000円の返済）

合計：1,306万円・月々47万5,000円の返済

これを個人再生すると、借金額は1/5に減額されるため、

「1,306万円」→「約261万円」

となり、こちらを原則3年間で返済することになります。したがって、毎月の返済額は

・アコム（約47万円・月々1万4,000円の返済）

・プロミス (約38万円・月々1万1,000円の返済）

・三井住友銀行（約63万円・月々1万7,500円の返済）

・楽天カード （約39万円・月々1万1,000円の返済）

・みずほ銀行（約74万円・月々2万1,000円の返済）

となるため、毎月の返済額は「47万5,000円」→「7万4,500円」

と大幅に減額されました。

「多額の借金があったときは、正直介護どころじゃありませんでした」というTさん。現在は、気持ちにも余裕が出てきたということで、仕事と介護をうまく両立できるようになったそうです。なんとか、ご自分の定年前に借金を完済できる目途も立ち、Tさんは元の生活を無事取り戻すことができました。

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